みなさん、こんにちは。
わか葉在宅クリニック院長の伊藤慎(まこと)です。
2018年に土浦市で、訪問診療を中心としたクリニックを開業し、今年で9年目になります。
自分自身のダイエットをきっかけに、予防医療や美容医療の大切さを改めて実感し、現在は保険診療に加えて自費診療も行っています。
美容医療における自分自身の経験や、保険診療の現場で日々感じていることを、皆さんと共有したいと思い、このブログを書いています。
前回の記事でお伝えしたこと
前回の記事で、美容内服ではトラネキサム酸を第一に検討してはどうか、という内容を書きました。
それには、もう一つ理由があります。
それは、トラネキサム酸が肝斑に対して有用とされていることです。
では、なぜそれが大事なのでしょうか。
シミは一種類とは限らない
いわゆる「シミ」は、実は一つの原因だけでできているとは限りません。
Aさんのシミはそばかす、Bさんのシミは老人性色素斑、Cさんは肝斑。
このように、きれいに分けられる場合もありますが、実際には複数の要素が混在していることもあります。
たとえば、そばかすの要素が強いけれど、老人性色素斑も少しあり、さらに肝斑も関係している。
そのようなケースもあると思います。
レーザー治療が向くシミ、慎重に考えたいシミ
ご存じのように、老人性色素斑やそばかすにはレーザー治療が有効なことがあります。
一方で、肝斑ではレーザー治療によって悪化することもあるため、慎重な判断が必要です。
肝斑に対しては、トラネキサム酸の内服が有用とされることがあります。
そのため、シミに悩んでいる方では、まず肝斑の要素がないかを考えることが大切だと思います。
まず肝斑の要素を考える理由
もし肝斑の要素がある場合には、まずトラネキサム酸の内服を検討し、それでも残る病変について、老人性色素斑やそばかすなどを考えながら、レーザー治療を検討する。
そのような順番が、肌にとっても無理の少ない考え方ではないかと思います。
肌のくすみに肝斑が関係していることも
また、いわゆる肌のくすみに肝斑が影響しているケースもあります。
そのような場合には、トラネキサム酸の内服によって、肌の印象が明るくなることも期待できます。
もちろん、トラネキサム酸配合の外用剤やドクターズコスメを併用することも、選択肢の一つです。
内服と外用を組み合わせることで、より総合的に肌の状態を整えていくことができると考えます。
まとめ
今回は、トラネキサム酸を推奨する理由を、皮膚科学的な視点から考えてみました。
「肌のために内服を始めたいんだけれど、何から始めたらいいかわからない」
「ドクターズコスメを使ってみたけれど、内服も併用できないかな」
そんなふうに考えている方に、このブログが届くと良いなと思っています。
ご注意
本記事は、美容内服についての一般的な情報提供を目的としたものです。
効果の感じ方には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。
また、内服薬には副作用や、持病・服薬状況によって注意が必要な場合があります。
特にトラネキサム酸は、血栓症の既往がある方、低用量ピルを内服中の方、血栓リスクが高い方などでは慎重な判断が必要です。
使用をご希望の方は、医師の診察のうえで適応を判断いたします。
当院の美容内服は自由診療です。費用や処方内容については、診察時または料金表にてご確認ください。
メディカルダイエット・AGA・美容内服・ドクターズコスメなど、お気軽にご相談ください。
執筆・監修:伊藤 慎
医師・博士(医学)/わか葉在宅クリニック院長・医療法人翠楓会 理事長/総合内科専門医・家庭医療専門医・プライマリケア認定医
2008年、筑波大学医学専門学群卒業。筑波大学附属病院総合診療科で診療に従事したのち、2018年に茨城県土浦市でわか葉在宅クリニックを開業。在宅医療を中心に、生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群、自由診療、美容内服、メディカルダイエットなどの診療・情報発信を行っています。
